ピンクの持つ意味

ピンクは、感情スペクトルの両極を表せる色です。ピンクの持つ意味と、デザインにピンクを効果的に取り入れる方法を学びましょう。

ピンクは以前、男性的で、ボーイッシュな色とされていたのをご存じでしょうか?これは、色の意味が時間と共にこれほど変化するといういい例です。また、デザイナーにとって色の選択がいかに重要であるかも示しています。今の時代、ピンクのデザインを「男らしい」と思う人は中々いないでしょう。

この記事では、ピンクの持つ意味と、デザインプロジェクトで使った場合に喚起される感情について見ていきます。

両極性の色

かつては男の子の色だったピンクですが、今では主に、女性的な特徴と関連付けられています。柔らかなパステル調のピンクは、優しさや思いやりの気持ちを感じさせます。ピンクは、育成を表し、遊び心があり、子ども時代を思わせる懐かしい印象もある色合いです。

それだけではなく、ピンクは「無邪気さ」と「燃えるような情熱」の両方をイメージさせる、両極性を持つ色でもあります。鮮やかなホットピンクは、愛、恋愛、そして色欲にも結び付けられます。強いトーンのピンクは切迫感を生み出しますが、ピンクにはホワイトが混ざっているため、赤のように攻撃性を刺激することはありません。

赤に加えて、ピンクには、「子どもっぽさ」や「未熟さ」を連想させるという、黄色と共通した特徴もあります。ピンクにはモダンでフェミニンなイメージがあるため、誤って「感情的」、「臆病」と受け取られてしまう場合もあります。

ピンクは色調の違いの影響が強い

ピンクにはさまざまな意味があるため、デザインに取り入れる際には、どんな色調のピンクにするか、慎重に考えなければいけません。観る人の気持ちを落ち着かせたり、温もりを感じてほしい場合は、柔らかなピンクを使った配色が良いでしょう。

一方、ホットピンクは、人の目を引き、行動を喚起させるアクセントカラーやスポットカラーとして使うのが最適です。グラフィックデザインをもっと良くするためのデザインのヒントをさらに見つけましょう。

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