水彩画でロゴをデザインする方法
シンプルな絵の具のひと塗りが、水彩デザインに軽快で自然な外観を与えます。このガイドでは、いかにそのような効果を生み出し、ロゴデザインを個性的で魅力的にするのかを解説します。
水彩ロゴとは?
水彩ロゴは通常、背景に絵の具が軽く施され、ブラシで水彩絵の具をサッと塗るか、水彩で形を描いた上に文字やグラフィックを重ねています。こうしたデザインは、特定のブランドの特徴を伝えます。
「水彩デザインが向いているのは、特定のタイプの会社です。例えば、タイヤの会社には向きません。水彩はもっとロマンチックでソフトなタイプや、ライフスタイル系の企業に適しています」(アシュリー・リッパード)
小さな地元のブティックなどは、水彩デザインを利用することで、その特徴をよく表すことができるでしょう。
水彩、ブランドアイデンティティ、コントラスト
水彩絵の具のブラシストロークは、ロゴの他の視覚的な要素と調和する必要があります。「水彩を背景にしてグラフィックを使うなら、それが背景にブレンドしてしまってはいけません。それでは字がよく読めません」(レノーア・ウイェバー)
ロゴは即座に識別できて、何が書いてあるのか理解してもらう必要があります。水彩を背景にする時には、他の要素が確実に目立つようにアレンジします。
水彩絵の具のハネと、それに似たデザイン要素、例えば筆記体の文字や水彩で描いた花などを組み合わせたくなります。しかし、こうした要素は既に他のブランドでも使用されています。コントラストは記憶に残る印象的なロゴを作るために重要です。水彩は、テーマ的に違うものと組み合わせると、大変人目を惹きます。
「水彩は、モダニズムの特徴である硬さと組み合わせると、特に上手くいきます」(アシュリー・リッパード)
モダンタッチのセリフフォントを、ソフトな水彩のテクスチャの前に配置すると、ハッとするほど印象的な感じになります。また、そのロゴの会社に汎用性と多様性が備わっている感じを与えます。ロゴはすべて、その内包するテーマを伝えます。ソフトなブラシストロークと硬めの要素を組み合わせれば、深みがあり次元的な感覚を伝えるロゴになるでしょう。
水彩を上手に使う方法
水彩ロゴは視覚的にアピールしますが、全てのグラフィックデザインに合うわけではありません。ロゴはグレースケール、白黒、カラーのどれにおいても、効果的に見えなければなりません。水彩を使って企業のロゴを作る時は、水彩の要素なしでも明確に読めるようにデザインする必要があります。名刺、文房具、その他の商品では、ロゴで使用される水彩が上手く見えないかもしれませんが、そのような場合でもロゴが確実に引き立つようにする必要があります。
つまり、ロゴの水彩以外の部分も、ロゴとして成り立たなければならない、ということです。文字やその他の視覚的要素は、快活な水彩の背景なしでも、ブランドのアイデンティティを伝えなければなりません。
「最も重要なのは、文字とそれに伴うアイコンです。背景はその次です」(レノーア・ウイェバー)
水彩は、ロゴの中で強く人目を引く部分かもしれませんが、削除や変更もできるようにします。
また、水彩の部分があるバージョンとないバージョンを作成しておくべきです。つまり、水彩部分はどちらかというと、従来のグラフィックの要素として取り扱うということです。
「水彩を正しく使用することは、水彩を色として扱うことなのです。普通、ある形に色を入れる場合は、1色でももっと深みを出したいと考えます。そこが水彩の良いところです」(アシュリー・リッパード)
「水彩を使うなら、それをロゴの中の色やテクスチャとして使いましょう。ロゴ そのもの として扱ってはいけません」(アシュリー・リッパード)
水彩をロゴで使う時に最も重要なのは、いつ使うべきかを知ることです。大きな面積の、解像度の高い状況、例えばWebサイトや店舗のショーウィンドウなどが水彩を使う場所として向いているでしょう。
Adobe Fresco を使って水彩画を描く
Adobe Fresco のデジタル水彩を使えば、ロゴや絵画などを作成できます。Adobe Fresco のさまざまなライブブラシ、ペイント、テクニックを使って、オリジナルの水彩画を描いてみましょう。この方法であれば、紙の上で描いたときのように失敗を気にすることはありません。
Adobe Fresco で水彩をブレンドする
水彩の場合、顔料を混ぜ、流し、時には色の上から色を落とします。Adobe Frescoのデジタル水彩は、水分を含んでいるように見え、デジタルブラシと表面がお互いに作用しあって昔風の水彩画のような外観を作り上げます。好みの水彩エフェクトがあれば、それをAdobe Illustratorやその他のAdobe Creative Cloud アプリで簡単に利用することができます。
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