シンプルさを保つ
ロゴは、限られたスペースに入れなければならないので、自然とミニマリズムのスタイルになっています。ディテールをあまり多く詰め込むと、まとまりのないデザインになってしまいます。
フラットロゴデザイン(奥行きを加えない2Dのデザイン)も、ミニマリストのスタイルを維持できるという点で人気のあるデザインです。例えば、有名なナイキのスウッシュのロゴを見てみましょう。このシンプルな形は、複雑でもなければ立体的でもありません。しかし、これは世界中で最も有名なロゴの1つとなっています。それは何よりも、デザインの強さと簡潔さによるものです。
簡潔さは色の使い方にも表れなければなりません。インテリアデザインのミニマリズムでは、モノクロの色合いがよく使われます。ロゴデザインも同じことです。ブランドの主要カラーを使うか、それとも白黒だけにしても良いでしょう。
幾何学的な形状にこだわる
「私の場合、すっきりした幾何学的な模様を使い、そのアングルは45度から90度にします」とBokhua氏は語ります。イラストを多く使った方法と異なり、ミニマリストロゴは、すっきりとして、プロポーションの良い形を使います。プロポーションの良いシンプルなロゴを作るには、長方形、三角形、楕円形などの基本形を使います。黄金比などのルールを使うと、見る人の目に心地良く映る構図を作ることができます。
スペースを賢く使う
「ミニマリズムでは、スペースが非常に重要です」とGiffrow氏は言います。ロゴに含める要素を最小にとどめ、空間を活かしまします。そうすれば、混雑した感じを防ぐことができます。
限られたスペースを使うミニマリズムのデザインにあっては、何もない空間は重要な要素です。図柄がある場合と同様に、図柄と図柄の間や空白の部分に注意を払いましょう。こうした部分を使って、ロゴの持つ意味合い と スペースを最大限に強調することができます。良く知られている「陰と陽」のシンボルは、何も無い空間を使ってデザインの意味を表現する良い例です。
シンプルで簡潔な字体を使う
ロゴのデザインは、単にマークを作ることではありません。字体も非常に重要で、ロゴの成否はそれにかかっています。ほとんどのブランドは、ワードマークまたはレターマーク(会社の名前)をロゴに入れています。つまり、ブランドがすぐに認識されるには字体が重要だということです。
「作品と全然釣り合わない、普通の字体を使っているロゴが良くあります。字体をまず決めましょう。それが全体の土台づくりとなります」とGiffrow氏は言います。
ミニマリストロゴでは通常サンセリフ(飾りのない字体)が使われます。セリフがある字体の場合、それが余分なディテールとなり、昔風の字体になってしまいます。しかし、セリフのある字体の方がブランドの名前やアイデンティティに適している場合もあります。字間やそれぞれの文字の形を変えるなど、スタンダードな字体をカスタムフォントにしてみましょう。