個性溢れる手描き風ロゴ

手描き風ロゴは、手早く描いた絵や素敵な書道の文字のように見えます。さまざまな種類の手描きロゴを作るコツを専門家から学びましょう。

「M」のような 3D ロゴデザイン

なぜ手描き風ロゴを使うのか?

 

手描き風のロゴを使うと、その組織がより人間味のある親しみやすい存在に思えてきます。文書の署名と同じように、手描き風ロゴはきちんと時間をかけて商品にロゴを刻んだような印象を与えます。また、手描き風ロゴが付いた製品は、ただ会社名が書いてあるだけではなく、1つ1つ特別に会社名が刻まれているように見えます。さらに、地にしっかり根を下ろした自然で飾り気のない雰囲気を持つブランドを表現するのに適しており、伝統的な職人芸を想起させます。

 

手描き風ロゴは実際に手で描いた場合もあれば、高い技能を有するグラフィックデザイナーが手描きのように見せることもあります。どのような方法を使うにしても、親近感のあるロゴを作るためには次の点に注意しましょう。

 

 

手描き風ロゴの作成方法

 

ロゴを手描きのように見せる最適な方法は、実際に手で描いてみることです。紙の上でも、デジタルスタイラスを使っても良いでしょう。ロゴのテンプレートや他の方法を使って手描きのように見せた偽のロゴは、ほとんどの場合、どこか変に見えるか、出来の悪い仕上がりになります。手描き風ロゴを見た人に、これは単なるクリップアートだと気付かれたら、失敗作と言えるでしょう。

 

効果的な手描きロゴのデザインは時間がかかります。ロゴによっては、アーティストが数秒でサッと描いたように見えたりしますが、この簡単そうな絵は、実はアーティストが何度もやり直した結果、出来上がった作品なのです。いろいろなロゴのアイデアを考え、何度も違う方法で描いてみましょう。トレーシングペーパーを有効に使うと便利です。下絵を描いて、それをトレースしてみます。その絵の視覚的な要素が簡略化され、最後には簡単なスケッチのようになるまで、何度もトレースします。

ノートにさまざまなロゴデザインを手描きする人
ノートにロゴデザインを手描きする人

手描き風ロゴでは、デザイナーが使ったツールが分かることがよくあります。紙の質や厚さ、筆の太さ、インクの濃さ、鉛筆や木炭の質感は全てロゴの特徴となります。手描き風ロゴから、その制作過程やロゴのバージョンの違いが分かります。それらから、ロゴがどのように作られたか、何を使ってロゴを作ったかを知ることができます。

 

そのようなロゴを作成するには、適切なツールを使う必要があります。

「質感のある紙を使うことが重要です。その方が、個性が出ます。上手に使うと、見る人は手描き風ロゴやワードマークから、デザイナーがどのようにそれを作ったかを想像できます。紙、ペン、インクの特性を最大限活かすには直線を使うことを避けるべきです。鋭利な感じの線はよいとは言えません。紙の質感を表現できないからです」(ジョージ・ボクア)

 

 

デジタルツール、ローファイルック

 

ロゴは実際の媒体を使って描き、それをスキャンすることで作成できます。Adobe IllustratorやAdobe Photoshopといったアプリを、実際のツールの代わりに使うことも可能です。

 

デジタルツールであれば、思い通りの外観を得るまでに時間と手間がかかります。

「書体の中には、手描きのような外観のものもあります。しかし、コンピューターが作った、という感じは免れません。思い切って自分の手で文字を描いてみましょう」(レノーア・ウイェバー)ロゴを作る時は必ずと言っていいほど、既成の書体を変更する必要があります。そのため、書道や文字デザインを練習して、自分の腕を磨きましょう。会社名を好きな書体で1文字ずつ書き、それをトレースして、自分の手描き文字に変えてみるのもよい方法です。

Adobe Illustrator でクジラをトレースする画像

Adobe PhotoshopやAdobe Illustratorをトレーシングペーパーのように使うことも可能です。「 Image Traceを試してみてください」(レノーア・ウイェバー)

時にはやり直しが必要な時もありますが、重ねたレイヤーに画像を描いていくと、次第にブランドのアイデンティティーを伝えられるロゴが出来上がってきます。

 

書体の中には、書道や筆記体のように見える書体もあります。そのような書体を使う時は注意しましょう。

「もし手描きのように見える書体を使うなら、それを自分流に変えてみるのです。1つの言葉の中に同じ文字が2回出てきたら、両方が全く同じに見えない方がいいです」(レノーア・ウイェバー)

見る人にそれが既成の文字だと分かってしまった場合、手描き風ロゴに見せようとした意図は失敗に終わります。デジタルツールを使う時にも、手描きロゴの持つ手作り感を大切にしましょう。個性を表すスタイルをロゴに含ませ、自分のスキルをそれに反映させましょう。

机の上でロゴデザインを手描きする人

汎用性のある手描き風ロゴ

手描き風ロゴも、機能的なビジネスロゴと同じ役割をする必要があることに注意します。ロゴは、どのようなサイズでも使えるようにする必要があります。カラーでもグレースケールでも、白黒でも見栄えが良いロゴで、デジタルマーケティングの素材から、Tシャツ、ステッカー、名刺まで何にでも使えるようにしましょう。ロゴは、会社名の代わりとして使われることもあり、見てすぐにその会社だと認識させる必要があります。その目的に沿って計画を立てていけば、何にでも使えるロゴを作成できるでしょう。またロゴは、見る人にどのような事業をしているのかも伝えてくれます。親近感、仕事への熱意といった全てがロゴに反映されています。

寄稿

Adobe Illustratorでさらに試してみる

ロゴアイコンチャート、タイポグラフィ、ハンドレタリング、その他のベクターアートを作成します。

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