Adobe Fireflyは、クリエイティブな生成AIモデルのファミリーです。アドビの主力アプリとAdobe Stockには、Fireflyの技術を利用した機能が組み込まれています。
Fireflyは、「誰もが自分のアイデアをイメージどおりに表現できるべきだ」という信念のもと、アドビが過去40年以上にわたって開発してきたテクノロジーの一環として生まれたものです。
生成AIは人工知能(AI)の一種で、テキストや入力情報からすばらしいコンテンツを作り出すことができるテクノロジーです。これまで生成AIについては、AI画像や画像生成が主に取り上げられてきましたが、このテクノロジーは、テキスト入力から静止画像を生成するだけにとどまらず、さらに多くの用途に活用できます。ほんの数語と適切な生成AIさえあれば、誰でもビデオや文書、デジタルエクスペリエンス、さらに精度の高い画像やアートまで作成することができます。また、画像生成AIは「クリエイティブな素材」の作成にも活用でき、ブラシやベクター、テクスチャを作成してコンテンツのデザイン要素として使用できます。
安全な商用利用を可能にするための取り組みの一環として、最初のFireflyモデルのトレーニングには、Adobe Stockのライセンス済み画像と著作権の切れた一般コンテンツを使用しています。
アドビでは、有害な偏見や固定観念をなくすため、生成AIモデルに対する内部テストを実施しています。また、アドビはフィードバックのメカニズムを提供することにより、潜在的に偏見のある出力をユーザーが当社に報告して、問題を修正できる仕組みにしています。
さらに、アドビではコンテンツ認証情報を使ったデジタルコンテンツに関する信頼性と透明性の実現に取り組んでいます。コンテンツ認証情報は、デジタルにおける「栄養成分表示」のような役割を果たし、コンテンツがいつどのように作成および変更されたか、AIは使用されたか、またその方法など、重要な情報を確認できます。アドビでは、Fireflyで作成された画像に対して自動的にコンテンツ認証情報を添付し、それがAIによって生成されたものであることを示しています。こうした透明性により、クリエイターは自分のコンテンツを認証することができ、消費者はオンライン上のコンテンツについて情報にもとづいた決定を下すことができます。
これが、業界横断型の連合であるContent Authenticity Initiative(CAI)の使命です。CAIは2019年にアドビによって共同設立され、現在ではテクノロジー企業、報道機関、NGO、学術機関など、3,300を超える会員を擁しています。CAIは、業界標準化団体Coalition for Content Provenance and Authenticity(C2PA)と連携しています。これは、コンテンツ認証情報で使用される来歴記録機能の技術仕様を開発した団体です。
Creative Cloud、Adobe Express、Firefly、Adobe Stockのサブスクリプションには、Fireflyを利用したコンテンツ作成機能にアクセスできる毎月の生成クレジットが含まれています。
生成クレジットの詳細をご確認ください。Fireflyは、テキストプロンプトの入力に100を超える言語をサポートすることで、生成AIの能力を世界中のユーザーに提供しています。音声と動画の翻訳では、20を超える言語をサポートしています。
現在、アドビでは、Microsoft Translatorによる各言語から英語への機械翻訳を使用することで、100以上の言語によるプロンプトをサポートしています。言語によってニュアンスは異なるため、翻訳されたプロンプトにもとづく生成が一部不正確であったり、予期しない結果となったりする可能性があります。当社は問題の特定と解決に懸命に取り組んでいます。不正確な翻訳結果を報告するには、生成された画像の上にカーソルを置き、レポートツールをクリックします。
Firefly内の新世代の画像生成モデルは、より高品質の画像、プロンプトのより適切な解釈、画像内のより正確なテキストを生成します。
Fireflyの各モデルは、当社が使用権限を持つデータのみで学習させています。初代モデルの学習には、Adobe Stockの画像、オープンライセンスのコンテンツ、著作権の切れた一般コンテンツで構成されたユニークなデータセットが使用されました。
また、お客様にはカスタムモデルをトレーニングする機能を提供しており、お客様のスタイル、目的、ブランド言語に沿ったコンテンツを簡単に生成できます。
いいえ。 Adobe Stockのエディトリアルコンテンツは、Adobe Fireflyの生成AIモデルのトレーニングには使用されていません。
いいえ。お客様のコンテンツのコピーが、Fireflyモデルの一部として使用されることはありません。
いいえ。 Creative Cloudをご利用のお客様のコンテンツが、トレーニングに使用されることはありません。ただし、Adobe Stockのコントリビューターにご提供いただいたコンテンツは、Stockコントリビューターの使用許諾契約に従って、Fireflyのトレーニングデータとして使用されます。
アドビでは、説明責任、社会的責任、透明性というアドビのAI倫理原則に沿って
生成AIを開発および導入してきました。いかにお客様を尊重し、アドビの価値観に沿った方法で生成AIを開発しているか、そのアプローチと取り組みについて詳しくは、
アドビのAI倫理をご覧ください。
安全な商用利用を可能にするための取り組みの一環として、初期の営利目的のFireflyモデルのトレーニングには、Adobe Stockなどの使用許諾を受けたコンテンツおよび著作権の切れた一般コンテンツが使用されています。
ベータ版でない生成AI機能からの出力は商用利用できます。生成AI機能のベータ版からの出力は、製品またはその他の場所で別途指定されていない限り商用利用できますが、これらの出力はベータ版のうちは補償の対象になりません。
Adobe Fireflyは、マーケティング部門がブランドに即したコンテンツを迅速に計画、作成、管理、アクティベーション、測定するための生成AIソリューションであるAdobe GenStudioに不可欠な要素です。Adobe GenStudioは、Frame.io、Adobe Express、FireflyサービスなどのAdobe Experience CloudおよびCreative Cloudアプリとネイティブ連携して、大規模なコンテンツ制作を自動化できます。
Fireflyサービスは、コンテンツの生成、編集、整理のための生成AIおよびクリエイティブAPI、ツール、サービスからなる包括的なセットであり、品質を維持し、細かい調整をおこないながら、組織でコンテンツの制作を自動化できるようにします。Adobe Fireflyを搭載したこれらの新しい生成AI機能は、組織がコンテンツ制作を自動化し、自身のブランドに合わせてカスタマイズするのに役立ちます。詳しくは、
こちらを参照してください。