メールで送られてきたPDFファイルが縦レイアウトなのに横向きで表示されたり、紙の資料をスキャンして作ったPDFファイルが適切な向きになっていなかったりと、PDFの回転が必要な場面はしばしばあります。
Google ChromeやMicrosoft EdgeといったブラウザでPDFファイルを閲覧する場合、閲覧時にページの向きを変えることはできるものの、向きを変えたまま保存することはできません。
そこでオススメしたいのが、無料の「Adobe Acrobat オンラインツール」の「PDFのページを回転」機能です。
Acrobat オンラインツールを使えば、直感的に操作でき、回転後のPDFファイルの保存もカンタンに行えます。
ブラウザ上で使えて、アプリやソフトのダウンロードは不要なため、会社のルールでPCにアプリやソフトのダウンロードができない場合も、安心して利用できます。
この記事では、Acrobat オンラインツールの操作方法をカンタンに解説するので、ぜひ一度試してみてください。
Acrobat オンラインツールをGoogle Chromeで使用する場合は、以下の拡張機能のインストールがオススメです。
拡張機能のアイコンをクリックするだけで、すぐにAcrobat オンラインツールにアクセスできて便利です。
「Adobe Acrobat オンラインツール」でPDFを回転させて保存する方法
無料かつブラウザで使用できる「Adobe Acrobat オンラインツール」なら、4つの手順でカンタンにPDFファイルのページを回転・保存できます。
もちろん、保存後のファイルは、回転された状態が保たれています。
【手順1】Adobe Acrobat オンラインツールにPDFファイルをアップロードする
「PDFのページを回転」のページにアクセスすると、以下のような画面が開きます。
アクセス後にログインを求められた場合は、GoogleアカウントかAdobeアカウントでログインしてください(アカウント作成は無料です)。
ページにアクセスし、画面中央の「ファイルを選択」からPCに保存されているファイルを選択します。
もしくは、ボタン付近のエリアに回転させたいファイルをドラッグ&ドロップしてください。
【手順2】矢印マークをクリックしてPDFを回転させる
画面上部の「矢印マーク」をクリックするとページを回転させられます。
一度に全ページを回転させるだけでなく、特定ページだけの回転も可能です。
●すべてのページを一度に回転させたい場合
ページ上部の矢印マークをクリックします。
すると以下のように、すべてのページを一度に回転させられます。
●1ページだけ回転させたい場合
回転させたいページにマウスカーソルを合わせ、ページ右側に表示される矢印マークをクリックします。
すると以下のように、1ページだけを回転させられます。
●複数のページを一度に回転させたい場合
回転させたいページにマウスカーソルを合わせ、表示されるボックスにチェックを入れます。
回転させたいページをすべて選択できたら、画面上部の矢印マークをクリックしてください。
すると以下のように、選択したページだけを回転させられます。
【手順3】保存する
画面右上の「保存」ボタンをクリックすると、ページを回転させた状態でPDFファイルを保存できます。
【手順4】ダウンロードもしくはリンクで共有する
画面右上の「ダウンロード」をクリックすると、回転させたPDFファイルをダウンロードできます。
PDFファイルをリンクで共有する場合は、ダウンロードボタンの左側にある「リンクボタン」をクリックしてください。
URLで共有すると、編集するたびに内容がクラウド上で反映されるため、何度もファイルを送りなおす必要がありません。
また、PDFのファイルサイズを気にせず共有できるという点もメリットです。
上記の手順で、カンタンにPDFファイルを回転・保存し、共有することができます。
なお、Acrobat オンラインツール では、ページを回転させる際に不要なページを削除したり、任意のページを抽出したりといった編集も同時にできます。
続いて、それらの便利な機能の使い方を解説します。
「PDFの回転」と一緒に活用できる便利な機能
Acrobat オンラインツールの「PDFのページを回転」の機能では、以下の3種類の編集作業も行えます。
それぞれ手順を紹介します。
1.不要なページを「削除」する
【手順1】削除したいページにマウスカーソルを合わせる
【手順2】表示されるアイコンのうち、ゴミ箱のアイコンをクリックする
複数のページを一度に削除したい場合は、以下のように操作してください。
【手順1】削除したいすべてのページについて、ページ左上に表示されるボックスにチェックを入れる
【手順2】画面上部のゴミ箱アイコンをクリックする
2.任意のページを「抽出」する
【手順1】画面上部の「→」が記載されている抽出アイコンをクリックする
【手順2】抽出したいページの左上に表示されるボックスにチェックを入れる
(複数のページを選択すれば、複数ページをまとめて抽出することも可能)
【手順3】画面右上の「抽出」ボタンをクリックする
3.別のPDFファイルを「挿入」する
【手順1】画面上部の「+」が記載されている挿入アイコンをクリックする
【手順2】ページの間に表示される「+」ボタンをクリックし、PDFファイルを挿入したい箇所を指定する
【手順3】表示されるポップアップ上で、挿入したいPDFファイルを選択してアップロードする
【手順4】画面右上の「保存」をクリックする
ここまで、Acrobat オンラインツールで使用できる機能の一部を紹介しました。
Acrobat オンラインツールには、この記事で紹介したもの以外にも、便利な機能が多数あります。
最後に、Acrobat オンラインツールで使える様々な機能について紹介します。
「Adobe Acrobat オンラインツール」なら、PDFに関する作業を直感的に行える
「Adobe Acrobat オンラインツール」は、PDFの回転以外にも、コメントの追加やPDFファイル同士の結合、PDFファイルの変換など、PDFの編集に関する25以上の機能を使えます。
以下に、複数のPDFファイルを整理するときに使える便利な機能をご紹介します。
PDF資料のページ順序を入れ替え、構成を変更できます。
パスワードをかけることで、機密情報を含む資料であっても安心して関係者に共有できます。
PDF資料を圧縮して軽量化できます。
PDF資料にコメントやハイライトを追加でき、関係者間でのレビューがしやすくなります。
Word形式のファイルをPDFファイルに変換できます。
PowerPoint形式のファイルをPDFファイルに変換できます。
また、Adobe Acrobat オンラインツールの詳しい使い方については、以下の記事で解説されています。
はじめてのAdobe Acrobat オンラインツール完全ガイド(概略版)
なお、Acrobat オンラインツールは、アップロードされた情報を暗号化します。
ログインせずにAcrobat オンラインツールを利用した場合、アップロードしたデータはサーバーから削除されるので、安全です。
ログインした場合は、アップロード、変換したファイルは暗号化してAdobe クラウドストレージに自動で保存され、いつでも削除できます。
(セキュリティに関する取り組みについて詳しくはこちらもご参考ください)
有償版のAdobe Acrobat Proなら、Acrobat オンラインツールの全機能を回数無制限で使えます。それに加えて、電子署名や墨消しといった機能もご利用可能です。(※Creative Cloudのコンプリートプランを既にご契約中の方も、回数の制限なく全機能をお使いいただけます)
PDFファイルの整理や編集に、ぜひお役立てください。
(執筆:ウェブライダー)
https://milo.adobe.com/libs/img/mnemonics/svg/acrobat-pro-64.svg
ぜひAdobe Acrobatオンラインツールをお試しください
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