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PDFをWordに貼り付ける簡単な方法と、うまく貼れないときの対処法

PDFを画像に変換しWordに貼り付けるなら、Acrobat オンラインツールが便利です。以下のページをぜひチェックしておいてください。

ツールをチェックしておく

PDFをWordに貼り付ける簡単な方法と、うまく貼れないときの対処法

Microsoft Wordで企画書や提案書、論文といった文書を作成する際、WordにPDFファイルの内容を貼り付けることで、テキストの内容が補足され、より充実した文書に仕上がります。

この記事では、WordにPDFファイルの内容を貼り付ける以下の4つの方法を、画像付きで詳しく解説します。

  1. PDFファイル内のテキストを抽出して貼り付ける
  2. PDFファイルの内容を画像にして貼り付ける
  3. PDFファイルをオブジェクトとして挿入する
  4. PDFファイルをWord形式に変換して利用する

特に「4」の方法は、PDFファイルの内容を自由に変更してから貼り付けることもでき、非常に便利です。無料ツール「Adobe Acrobat オンラインツール」の「PDFをWordに変換」機能を使えば、直感的に操作できます。ぜひ試してみてください。

また、「PDFファイル内のテキストをコピーしたいのに選択できない」「テキストを選択できるがWordに貼り付けられない」など、Word文書にPDFファイルの内容をうまく貼り付けられないときの対処法もお伝えします。

※本記事では「PDF」をファイルの形式(.pdf)を指す言葉として用います。

※本記事で紹介する内容は2023年5月時点の情報に基づきます。

目次

【方法1】PDFファイル内のテキストを抽出して貼り付ける

【方法2】PDFファイルの内容を画像にして貼り付ける

【方法3】PDFファイルをオブジェクトとして挿入する

【方法4】PDFファイルをWord形式に変換して利用する

PDFファイルをWord文書にうまく貼り付けられないときの対処法

便利なツールを使い、Wordをより洗練させましょう

【方法1】PDFファイル内のテキストを抽出して貼り付ける

企画書や論文、会報などをWordで作成する際、参考にしたPDFファイル内のテキストを引用したいことがありますよね。また、文書のたたき台として、PDFファイル内のテキストをWord文書に貼り付けておきたいこともあるでしょう。

ここでは、PDFファイル内のテキストをコピーしてWord文書に貼り付ける方法として、以下の3つのパターンをご紹介します。

パターン1.Acrobat オンラインツールの「OCR」機能を使う

パターン2.Adobe Acrobat Readerでテキストをコピーする

パターン3.Macの「プレビュー」アプリでテキストをコピーする

なお、PDFファイルによっては、Word文書にテキストを貼り付けた際にフォントが変わったり書式が崩れたりしてしまうことがあるので、貼り付け後に目視で確認するようにしてください。

また、テキストをコピーできないように、PDFファイル自体が保護されている場合もあります。テキストをコピーできない場合は、「PDFファイルをWord文書にうまく貼り付けられないときの対処法」を参考にしてみてください。

パターン1.Acrobat オンラインツールの「OCR」機能を使う

まずは、Acrobat オンラインツールの「PDFをOCR処理」を使い、PDFファイルのテキストをコピー可能な状態に変換する方法を紹介します。直感的な操作で作業が完了するだけでなく、スキャンして作成したPDFファイルのテキストもコピーできるようになる便利な機能なので、ぜひ試してみてください。

【手順1】Acrobat オンラインツールにPDFをアップロードする

Acrobat オンラインツールの「PDFをOCR処理」にアクセスし、PDFファイルを以下いずれかの方法でアップロードします。

【手順2】PDF内の言語を選択して「テキストを認識」をクリックする

【手順3】無料でアカウント作成・ログインする

テキスト認識が完了したら、画面左のボタンからAcrobat オンラインツールに無料登録・ログインします。ログイン方法は、Adobe アカウントのほか、Google アカウント、Facebook アカウント、Apple IDから選べます。

【手順4】テキスト認識後のPDFをダウンロードする

ログイン後の画面右上に表示される「ダウンロード」ボタンをクリックし、テキスト認識処理済みのPDFファイルをダウンロードします。これで、PDFファイルのテキストがコピーできる状態になり、Wordファイルへの貼り付けが可能になります。

パターン2.Adobe Acrobat Readerでテキストをコピーする

まずは、Adobe Acrobat Readerを使い、PDFファイルのテキストをコピーしてWord文書に貼り付ける手順を解説します。

Adobe Acrobat Readerは以下のリンクよりインストールしてください。

Adobe Acrobat Reader(無料)を今すぐインストールする

【手順1】Adobe Acrobat ReaderでPDFファイルを開く

Adobe Acrobat ReaderでPDFを開く

【手順2】貼り付けたいテキストを選択し、右クリックをして「コピー」を選択する

Adobe Acrobat Readerで貼り付けたいテキストを選択・コピーする

【手順3】Word上で右クリックメニューを開き、コピーしたテキストをペーストする

右クリックすると「貼り付けのオプション」が出るので、任意の貼り付けの形式を選んでクリックしてください。

(今回は「テキストのみ保持」を選択しています)

コピーしたテキストをWordに貼り付ける

これで、PDFファイルのテキストをWord文書に貼り付けられます。

パターン3.Macの「プレビュー」アプリでテキストをコピーする

Macをお使いの方は、標準搭載されている「プレビュー」アプリを使って、PDFファイルのテキストをWord文書に貼り付けられます。

【手順1】Macの「プレビュー」アプリでPDFファイルを開く

Macの「プレビュー」アプリでPDFファイルを開く

【手順2】貼り付けたいテキストを選択し、右クリックをして「コピー」を選択する

貼り付けたいテキストを選択・コピーする

【手順3】Word上で右クリックメニューを開き、コピーしたテキストをペーストする

右クリックして「形式を選択してペースト」で任意の形式を選び、「OK」をクリックしてください。

(今回は「テキスト」を選択しています)

コピーしたテキストをWordに貼り付ける

テキストをペーストする形式を選択する

これで、PDFファイルのテキストをWord文書に貼り付けられます。

【方法2】PDFファイルの内容を画像にして貼り付ける

Wordで資料を作成していると、PDFファイル内の図表や写真などを貼り付けたい場面もあるでしょう。

ここでは、PDFファイルの内容を画像にしてWord文書に貼り付ける方法を3つ紹介します。

パターン1.Acrobat オンラインツールでPDFファイルを画像に変換する

パターン2.必要な箇所のスクリーンショットを撮影する

パターン3.Adobe Acrobatで画像のみをコピーする

それぞれ詳しく見ていきましょう。

パターン1.Acrobat オンラインツールでPDFファイルを画像に変換する

【手順1】PDFファイルをアップロードする

Acrobat オンラインツールの「PDFをJPGやPNG画像に変換」にアクセスし、変換したいPDFファイルを以下のいずれかの方法でアップロードしてください。

【手順2】変換先のファイル形式を選択して変換を開始する

その後、変換先のファイル形式を選択する画面が表示されます。

選べる形式は「JPG(*.jpg, *jpeg)」「PNG(*.png)」「TIFF(*tiff)」の3つです。

以下を参考にして、用途に合った画像形式を選択してください。今回は「JPG」を選択します。

● JPG

1.写真の場合

2.ファイルサイズを小さく抑えたい場合

● PNG

1.背景を透過させたい場合

2.1度画質を下げたあとに、元の画質に戻せるようにしたい場合

● TIFF

特に鮮明な画像データが必要な場合

JPEGに変換する場合は、1つ目の「JPG(*.jpg, *jpeg)」を選び、右にある「JPGに変換」ボタンをクリックしてください。すると、変換処理が始まります。

【手順3】変換後の画像ファイルをダウンロードする

変換が完了したら「ダウンロード」をクリックして、JPGファイルをダウンロードします。

ダウンロードしたJPGファイルを、Word文書の任意の箇所にペーストしましょう。

パターン2.必要な箇所のスクリーンショットを撮影する

PCやWordの「スクリーンショット」機能を使えば、PDFファイルの一部をカンタンに画像にしてWord文書に貼り付けられます。

スクリーンショットを撮影するには、主に以下の3つの方法があります。

PCの「スクリーンショット」機能を使用する

Wordの「スクリーンショット」機能を使用する

Adobe Acrobat Readerの「スナップショット」機能を使用する

PCの「スクリーンショット」機能を使用する

PDFファイルの一部を画像にしたい場合、PCの「スクリーンショット」機能で撮影する方法が手軽です。

以下は、WindowsとMacでスクリーンショットを撮影する方法です。

PDFファイルを開き、画像にしたい箇所を表示したうえでスクリーンショットを撮影してください。

なお、Word上で画像のサイズを大幅に変更(拡大・縮小)するとぼやけることがあるので、PDFファイルを必要なサイズに表示して撮影するのがポイントです。

Windows(Windows10以降)

●画面全体のスクリーンショット

[PrtSc]キーを押す

●指定した範囲のスクリーンショット

[Windows]+[Shift]+[S]キーを同時に押す

Mac

●画面全体のスクリーンショット

「shift」「command」+「3」を同時に押す

●指定した範囲のスクリーンショット

「shift」+「command」+「4」を同時に押す

上記のいずれの方法も、スクリーンショットがクリップボードに一時的にコピーされるので、Word文書の挿入したい箇所にペーストしてください。

スクリーンショットを撮影した際、不要な箇所があればトリミングしましょう。

貼り付けた画像を選択し、右クリックで「トリミング」を選択します。

貼り付けた画像を選択して右クリックで「トリミング」を選択する

トリミングの範囲を指定する

これで、スクリーンショット機能を使って、必要な箇所をWord文書に貼り付けられました。

Wordの「スクリーンショット」機能を使用する

「スクリーンショット」機能はWordにもあり、素早く画像を貼り付けられるので便利です。

ここでは、撮影範囲を指定し、PDFファイルの一部のみを画像にして貼り付ける方法を解説します。

【手順1】PDFファイルとWordをそれぞれ開く

PDFファイルとWordをそれぞれ開きます。

PCのスクリーンショット機能を使用する場合と同様、まずは、PDFファイルの画像にしたい箇所がすべて見えるように表示してください。

なお、WordのウィンドウでPDFが隠れてしまっても、スクリーンショットは撮影できるので問題ありません。

【手順2】Wordの「挿入」→「図」→「スクリーンショット」を選択し、「画面の領域」をクリックする

Wordの「スクリーンショット」を選択し、「画面の領域」をクリックする

開いているPDFファイルが白く表示され、マウスのカーソルが十字になります。

開いているPDFファイルが白く表示され、マウスのカーソルが十字になる

【手順4】PDFファイル内の画像にしたい範囲をドラッグして選択する

十字のカーソルをPDFファイル内の画像にしたい箇所の左上に合わせて、右下に向けてマウスをドラッグして撮影範囲を選択します。

PDFファイル内の画像にしたい範囲をドラッグして選択する

スクリーンショットの範囲選択と同時に、Word文書に画像が貼り付けられます。

なお、「画像の領域」を選択せず、「使用できるウィンドウ」に表示されているウィンドウを選択すると、ウィンドウ全体を挿入できます。

「使用できるウィンドウ」に表示されているウィンドウを選択してウィンドウ全体を挿入する

ウィンドウ全体を挿入した状態

Adobe Acrobat Readerの「スナップショット」機能を使用する

無料のPDFリーダー「Adobe Acrobat Reader」には、PDFファイルの一部を画像にし、別のファイルに貼り付けられる「スナップショット」機能があります。

ここでは、「スナップショット」機能でPDFファイルを画像にし、Word文書に貼り付ける方法を解説します。

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【手順1】Adobe Acrobat Readerで挿入したいPDFファイルを開き、「編集」→「詳細」→「スナップショット」をクリックする

Adobe Acrobat Readerで挿入したいPDFファイルを開き「スナップショット」を選択する

【手順2】PDFファイル内の画像にしたい範囲をドラッグして選択する

マウスのカーソルが十字になるので、カーソルをPDFの画像にしたい箇所の左上に合わせて、右下に向けてドラッグして撮影範囲を選択します。

PDFファイル内の画像にしたい範囲をドラッグして選択する

【手順3】「選択した領域がコピーされました。」のメッセージが表示されるので「OK」をクリックする

「選択した領域がコピーされました。」のメッセージが表示されるので「OK」をクリックする

【手順4】Word文書の任意の箇所に画像にしたPDFファイルをペーストする

「選択した領域がコピーされました。」のメッセージが表示されるので「OK」をクリックする

なお「スナップショット」機能は、あらかじめ解像度を設定することで、高解像度の画像のスクリーンショットを撮影できます。

Word文書に貼り付ける画像をぼやけさせたくない場合は、以下の手順で解像度を設定しましょう。

【手順1】Adobe Acrobat Readerの「編集」から「環境設定」を選択する

Adobe Acrobat Readerの「編集」から「環境設定」を選択する

【手順2】「一般」→「スナップショットツール画像に固定解像度を使用」にチェックを入れ、任意の数値を入力する

初期値は72ピクセル / インチになっているので、高解像度の画像にしたい場合は200~300ピクセル / インチに設定するとよいでしょう。

「スナップショットツール画像に固定解像度を使用」にチェックを入れ、任意の数値を入力する

これで、PDFファイルの解像度の設定ができました。

Adobe Acrobat Readerを使えば、高画質のPDFファイルのスクリーンショットをカンタンに撮影可能です。

PDFファイルへのコメントや印刷など、そのほかの便利な機能も無料で利用できるので、ぜひお試しください。

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パターン3.Adobe Acrobatで画像のみをコピーする

PDFファイルに含まれている画像のみをWord文書に挿入したい場合、PDFファイルの編集・作成ができるソフトウェア「Adobe Acrobat」で画像をコピーするのがカンタンです。

Adobe Acrobatの無料体験版を今すぐ使ってみる

まずは、Adobe AcrobatでPDFファイルを開きます。

Word文書に貼り付けたい画像を選択し、ツールバーの右から2番目の「画像をコピー」をクリックします。

すると、画像がクリップボードに一時的にコピーされます。

(画像を右クリックして「画像をコピー」でもコピーできます)

Word文書に貼り付けたい画像を選択して「画像をコピー」をクリックする

Word文書の任意の箇所にペーストしましょう。

Adobe Acrobatなら、PDFファイル内の画像のコピーはもちろん、PDFファイルの編集、圧縮、各種ファイル形式への変換などが行えます。

7日間の無料体験版も利用できるので、ぜひお試しください。

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【方法3】PDFファイルをオブジェクトとして挿入する

ここからは、Wordの「オブジェクト」コマンドを使用し、オブジェクトとしてPDFファイルを挿入する方法を紹介します。

この方法で挿入すると、Word文書内にPDFファイルの1ページ目のみがプレビュー画像として表示されます。

PDFファイルをオブジェクトとして挿入した状態

プレビュー画像をダブルクリックすることで、PDFリーダーが自動で立ち上がり、PDFファイルを閲覧できます。

共有したい箇所が多く、PDFファイル自体をそのまま貼り付けたい場合に便利でしょう。

なお、オブジェクトとしてPDFファイルを挿入する方法は、以下の2つのパターンに分かれます。

パターン1.PDFファイルへのリンクを設定してオブジェクトを挿入する方法

(元のPDFファイルを更新するとWordにも反映される)

パターン2.PDFファイルそのものを埋め込む方法

(元のPDFファイルを更新してもWordに反映されない)

いずれも、Adobe Acrobat ReaderをはじめとするPDFリーダーを、あらかじめインストールしておく必要があります。

それぞれの方法を詳しく解説します。

パターン1.PDFファイルへのリンク付きで挿入する

PDFへのリンク付きでオブジェクトを挿入すると、プレビュー画像をダブルクリックすることで元のPDFファイルを閲覧できます。

元のPDFファイルが更新されると、Word文書に挿入したPDFファイルにも更新が反映されるため、更新頻度の高いPDFファイルを共有したい場合に便利です。

ただし、ローカル環境のPDFファイルをこの方法で挿入すると、自分以外の人は閲覧できなくなるので注意してください。

Word文書を誰かと共有したい場合は、共有サーバーにアップしたPDFファイルを挿入するか、この後紹介する「パターン2.PDFファイルそのものを埋め込む方法」を行いましょう。

それでは、PDFファイルへのリンク付きでオブジェクトを挿入する手順を解説していきます。

【手順1】Word文書を開き、「挿入」タブの「テキスト」のグループから「オブジェクト」を選択する

Word文書を開き、「挿入」タブの「テキスト」のグループから「オブジェクト」を選択する

【手順2】「ファイルから」タブをクリックし、「参照」ボタンから挿入したいPDFファイルを選択する

「ファイルから」タブをクリックし、「参照」ボタンから挿入したいPDFファイルを選択する

【手順3】「リンク」にチェックを入れ、「OK」ボタンをクリックする

「リンク」にチェックを入れると、作成元のPDFファイルへのショートカットリンクを設定できます。

「リンク」にチェックを入れ、「OK」ボタンをクリックする

「OK」をクリックすると、PDFファイルの1ページ目のプレビュー画像が挿入されます。

【手順4】PDFファイルのプレビュー画像をダブルクリックして、PDFファイルを閲覧する

挿入されたPDFファイルの内容を確認するには、PDFファイルのプレビュー画像をダブルクリックしてください。

PDFリーダーが自動で立ち上がり、作成元のPDFファイルを閲覧できます。

PDFファイルのプレビュー画像をダブルクリックして、PDFファイルを閲覧する

パターン2.PDFファイルそのものを埋め込む方法

ここからは、Word文書にPDFファイルそのものを埋め込む方法を解説します。

この方法の場合も、プレビュー画像をダブルクリックするとPDFファイルを閲覧できます。

ただし、作成元のPDFファイルへのショートカットリンクはなく、PDFファイルがそのまま埋め込まれています。

そのため、作成元のPDFファイルを更新しても、Word文書に挿入したPDFファイルには反映されないので注意してください。

更新予定のないPDFファイルを共有したい場合や、オフラインで資料を確認したい場合に便利な方法です。

【手順1】Word文書を開き、「挿入」タブの「テキスト」のグループから「オブジェクト」を選択する

Word文書を開き、「挿入」タブの「テキスト」のグループから「オブジェクト」を選択する

【手順2】「ファイルから」タブをクリックし、「参照」ボタンから挿入したいPDFファイルを選択する

「ファイルから」タブをクリックし、「参照」ボタンから挿入したいPDFファイルを選択する

【手順3】「リンク」にチェックが入っていないことを確認してから「OK」ボタンをクリックする

「ファイルから」タブをクリックし、「参照」ボタンから挿入したいPDFファイルを選択する

「OK」をクリックすると、PDFファイルの1ページ目のプレビュー画像が挿入されます。

【手順4】PDFファイルのプレビュー画像をダブルクリックして、PDFファイルを閲覧する

挿入されたPDFファイルの内容を確認するには、プレビュー画像をダブルクリックしてください。

PDFリーダーが自動で立ち上がり、PDFファイルを閲覧できます。

PDFファイルのプレビュー画像をダブルクリックして、PDFファイルを閲覧する

【方法4】PDFファイルをWord形式に変換して利用する

ここからは、PDFファイルを編集可能なWord形式に変換する方法をお伝えします。

「PDFファイルの複数ページのテキストをコピーしたいが、手間がかかる」「Wordファイルを削除してしまったが、PDFファイルが残っているのでWord形式で作成し直したい」といった場合に便利です。

ただし、スキャンして作成されたPDFファイルの場合、Word形式に変換するとテキストが画像になって編集できないので注意してください。その場合は【方法1】でご紹介した、Acrobat オンラインツールの「OCRでテキストを認識」機能を試してみてください。

PDFファイルをWord形式に変換するには、Acrobat オンラインツールの「PDFをWordに変換」が便利です。以下で、具体的な使い方を解説します。

最初に「PDFをWordに変換」にアクセスします。

Adobe Acrobatのオンラインツールの「PDFをWordに変換」にアクセスする

Word形式に変換したいPDFファイルを中央の枠線内にドラッグ&ドロップします。

すると、PDFファイルがWord形式に自動で変換され、ダウンロードできる画面に移ります。

左上の「ダウンロード」をクリックし、PCにダウンロードしてください。

PDFファイルを中央の枠線内にドラッグ&ドロップしてWordに変換する

なお、Acrobat オンラインツールでは、PDFファイルをWord形式に変換する以外にも、以下のような機能を使用できます。

● PDFから画像、Excel、PowerPointへの変換

● Word、Excel、PowerPointからPDFへの変換

● PDFの編集(結合、分割、トリミング、ページ削除など)

● PDFの圧縮

● PDFの保護

● 署名

有償版のAdobe Acrobat Proなら、Acrobat オンラインツールの全機能を回数無制限で使えます。それに加えて、電子署名や墨消しといった機能もご利用可能です。(※Creative Cloudのコンプリートプランを既にご契約中の方も、回数の制限なく全機能をお使いいただけます)

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PDFファイルをWord文書にうまく貼り付けられないときの対処法

最後に、PDFファイルをWord文書に貼り付ける際によくあるトラブルと対処法をお伝えします。

ケース1.PDFファイル内のテキストを選択できない

ケース2.PDFファイル内のテキストや画像を選択できるが、Word上に貼り付けできない

ケース3.複数ページあるPDFファイルを画像として貼り付けるのが面倒

ケース1.PDFファイル内のテキストを選択できない

PDFファイルを開いてテキストをコピーしようとしても、テキストをうまく選択できないことがあります。

この場合、スキャナーでスキャンして作成されたPDFファイルなので、テキストを認識できていない可能性が高いです。

スキャンされたPDFファイルのテキストをコピーするには、【方法1】でご紹介したAcrobat オンラインツールの「PDFをOCR処理」を試してみてください。

Adobe AcrobatでPDFファイルのテキスト認識(OCR処理)を行う方法

【手順1】Adobe AcrobatでPDFファイルを開き、「ツール」→「スキャンと OCR」を選択する

Adobe AcrobatでPDFファイルを開き「スキャンと OCR」を選択する

【手順2】「テキスト認識」→「このファイル内」を選択する

「テキスト認識」→「このファイル内」を選択する

【手順3】「テキスト認識」をクリックする

「テキスト認識」をクリックする

テキスト認識が完了し、PDF内のテキストを選択できるようになります。

テキスト認識が完了し、PDF内のテキストを選択できるようになる

「テキスト認識」をクリックした際、以下のようなポップアップが出たら、PDFファイルのテキストをコピーできないようにパスワードで保護されています。

この場合、次に解説する「PDFファイルのテキストや画像を選択できるが、Word文書に貼り付けできない」を参照してください。

PDFファイルがパスワードで保護されている場合に表示されるポップアップ

ケース2.PDFファイルのテキストや画像を選択できるが、Word文書に貼り付けできない

PDFファイルのテキストや画像を選択できるにもかかわらず、Word文書に何も貼り付けできない場合、PDFファイルがパスワードで保護されており、内容のコピーが許可されていない可能性があります。

PDFファイルの作成者に問い合わせして、パスワードを教えてもらったり、コピー可能なPDFファイルを共有し直してもらったりしましょう。

パスワードの保護を解除する方法については、以下のヘルプページを参照してください。

PDFファイルのパスワード保護を解除する方法

なお、情報漏洩や著作権侵害に繋がる恐れがあるため、外部ツールを使ってPDFの保護を解除するのはやめましょう。

ケース3.複数ページあるPDFファイルを画像として貼り付けるのが面倒

Wordで文書を作成している際、複数ページにわたるPDFファイルを1ページずつ画像として貼り付けたい場合もあるでしょう。

しかし、スクリーンショット機能を利用すると、ディスプレイに表示されている画面しか撮影できないので、複数ページの画像にするのに大変手間がかかってしまいます。

複数ページあるPDFファイルを貼り付けたい場合は、Acrobat オンラインツールでPDFファイルを画像に一括変換し、Word文書に挿入するのがオススメです。

画像に一括変換する手順は、Acrobat オンラインツールの「PDFをJPGに変換」にアクセスし、PDFファイルをアップロードするだけ。すべてのページを別々の画像ファイルに変換し、まとめてダウンロードできます。

Adobe Acrobatのオンラインツールの「PDFをJPGに変換」で画像を一括変換する

便利なツールを使い、Wordをより洗練させましょう

この記事では、PDFファイル内のテキストや画像をWord文書に貼り付ける方法と、うまく貼り付けられないときの対処法を解説しました。

PDFファイルの内容を取り入れることで、Word文書のクオリティが高まり、ビジネスや勉強にもよい影響があるはずです。PCやWordのデフォルトの機能だけでなく、便利なツールも積極的に活用し、効率化を進めましょう。

Acrobat オンラインツールなら、PDF形式から各種ファイル形式への変換はもちろん、PDFファイルの編集や圧縮、署名など様々な機能を使えます。

有償版のAdobe Acrobat Proなら、Acrobat オンラインツールの全機能を回数無制限で使えます。それに加えて、電子署名や墨消しといった機能もご利用可能です。(※Creative Cloudのコンプリートプランを既にご契約中の方も、回数の制限なく全機能をお使いいただけます)

Acrobat オンラインツールの詳しい情報は、以下の記事で解説しています。

はじめてのAdobe Acrobat オンラインツール完全ガイド(概略版)

作業の効率化・クオリティアップのために、無料で使えるAcrobat オンラインツールをぜひ試してみてください。

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(制作:中森りほ、ノオト、ウェブライダー)

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