伝わるプレゼンテーション完全ガイド(構成や資料の作り方のコツ)
プレゼンテーション(presentation)とは、日本語で「提案」「発表」を表す言葉で、主張やアイデアを聞き手へ伝えるためのアクションを指します。
プレゼンテーションの出来がビジネスの成否を大きく変える場面は多くあります。
そのため、ビジネスパーソンにとって、プレゼンテーションのスキルは必須といえるでしょう。
しかし、プレゼンテーションのコツを学べる機会はそう多くありません。
そこでこの記事では、伝わるプレゼンテーションのコツを「企画構成」「資料作成」「トークによる実演」という3つのステップに分けて解説します。
また、プレゼンテーション本番で緊張しないための、リハーサルのコツについてもご紹介します。
プレゼンテーションの初心者から上級者まで、あらゆるプレゼンター(登壇者)に対応した完全マニュアルです。
プレゼンテーションの目的は「聞き手の行動を促す」こと
本題へ入る前に、まずは前提として押さえたい考え方を取り上げます。
プレゼンテーションの目的は「主張やアイデアを伝え、聞き手の行動を促すこと」です。
例えば新製品発表のプレゼンテーションであれば、その製品の特長や魅力を伝えることで、聞き手に製品を購入してもらったり、その製品を他者に推薦してもらうことを目指すでしょう。
また、社内会議でのプロジェクト提案では、プロジェクトの有用性を説明し、聞き手に提案を支持してもらい、プロジェクト全体を次のステップに進めることがゴールとなります。
教育の場におけるプレゼンテーションでは、聞き手が新しい知識を学ぶことで、その知識を実際の現場で活用してもらったり、次なる学習へ進んでもらったりするのが理想でしょう。
プレゼンテーションは「聞き手目線」で行う
「プレゼンテーション(presentation)」という英語のつづりを見るとわかるように、プレゼンテーションの語源は「プレゼント(present)」。
プレゼンテーションで大切なのは、聞き手にプレゼント(贈り物)を手渡すように伝えることです。
そのためには、聞き手がもらってうれしいプレゼントとは何かを考え抜くことが大切です。
聞き手目線でプレゼンテーションを構成し、自分が伝えたいことと聞き手が求めていることとのマッチング精度を高めましょう。
プレゼンテーションは「テクニック」と「熱量」のバランスが大事
良質なプレゼンテーションを行うためには、テクニックだけでなく熱量も必要です。
話し手の情熱や誠実さが伝わることで、聞き手は話に引き込まれます。
洗練されたプレゼンテーションであっても、そこに熱量が無ければ、記憶には残りません。
自信をもって話すことはもちろん、聞き手の感情に訴えかけるストーリーを構築し、共感を得ることが大切です。
「テクニック」と「熱量」をバランス良く取り入れて話すためのコツは、後ほどご紹介します。
構成や内容は「ハイキングコース」をイメージして作る
ハイキングは、ゴールを目指しながら自然の風景を楽しめるので、歩いている道中も楽しいイベントです。
良質なプレゼンテーションは「ハイキングコース」に似ています。
聞き手をゴールに導きつつ、聞き手を途中で飽きさせることはありません。
飽きさせないプレゼンテーションに必要なのは、魅力的なゴール設計と、高揚感があってワクワク感が持続するストーリー作りです。
構成や内容は「ハイキングコース」をイメージして作りましょう。
本番では「聞き手と一緒に作り上げるライブ」をイメージして話す
プレゼンテーション本番は、聞き手と一緒に作り上げるライブと似ています。
聞き手の反応を見ながら、必要に応じて構成や伝え方を柔軟に変えましょう。
もし聞き手が退屈そうにしていた場合は、興味がなさそうなスライドは飛ばしたり、トークで盛り上げるといった工夫をするとよいでしょう。
ライブに例えるなら、自分が演奏したい曲だけを演奏するのではなく、聞き手が聞きたいと思う曲も演奏することが大切です。
「聞き手と一緒に最高のライブを作り上げる」という意識で臨んでください。
プレゼンテーションを成功させるコツ
ではここからは、プレゼンテーションを成功させるコツを具体的に紹介していきます。
以下の3つのステップに分けて、それぞれ紹介していきます。
- 準備編(企画構成編)
- スライド作成編
- 実演編(トーク編)
1.準備編(企画構成編)
この準備編(企画構成編)では、プレゼンテーションの企画構成を考えるうえで役立つ11のポイントを解説していきます。
- プレゼンテーションを聞くメリットを整理する
- 聞き手の頭の中を想像する
- 聞き手の集中力が続く内容を意識する
- 事実と主観を分けて伝える
- PREP法を意識し、結論から伝える
- 大事なことは反復して伝える
- 現在地をこまめに伝える
- 問いを交えて、聞き手が考えるきっかけをつくる
- 身近な「事例」や「たとえ表現」を用いて理解しやすくする
- プレゼンテーション終了後の行動提案を行う
- 質疑応答の時間を設ける
1.プレゼンテーションを聞くメリットを整理する
プレゼンテーションは、そもそも聞いてもらわなければ始まりませんし、聞いてもらったとしても、こちらの求める行動をとってもらわなければ成果につながりません。
聞き手の行動を促すためには、相手のニーズが何かを把握し、相手にとってのメリットを踏まえておく必要があります。
人はメリットがあれば行動するからです。
プレゼンテーションを聞くメリット、プレゼンテーションの中で提案された行動をとるメリットをしっかり伝えるようにしましょう。
ただし、中長期的なメリットばかりを伝え過ぎないように注意してください。
「将来こんなによいことがありますよ」と伝えたとしても、メリットを得られるのが当分先の場合は、聞き手は期待外れと感じることがあります。
聞き手の期待を高めるには、「比較的すぐに成果を得られる」「数日間で効果を実感できる」といった短期的なメリットを伝えることも重要です。
2.聞き手の頭の中を想像する
プレゼンテーションを成功させるには、聞き手の前提知識や価値観を理解することが不可欠です。
扱うテーマに対して、聞き手がどのくらい知識をもっているか、何に興味があるのか、どのように考える傾向があるのかなどを把握しておきましょう。
これにより、プレゼンテーションの内容とスタイルを、聞き手の状況とニーズに合わせて調整できます。
もし事前アンケートのようなリサーチが可能ならば、聞き手の前提知識を問う質問を投げかけるのもよいでしょう。
また、事前アンケートをとるのが難しい場合は、プレゼンテーションの最初に、聞き手の知識を確認するような問いを投げかけるのもよいでしょう。
例えば、マーケティングに関するプレゼンテーションなら、「SWOT分析という言葉は知っていますか?」「インサイドセールスとは何かわかりますか?」といった質問を投げかけます。
ただし、聞き手によっては、平易な質問を敬意がなく失礼だと感じる場合があります。
そうなってしまうと、聞き手との関係性が悪化してしまい、プレゼンテーションの内容を受け入れてもらいにくくなります。
単に質問を投げかければよいというわけではなく、聞き手の知識量の当たりをつけた上で、聞き手に敬意をもって質問を投げかけることが大切です。
3.聞き手の集中力が続く内容を意識する
1枚のスライドを使って長々とトークしてしまうと、「早く次のスライドを見たい」と聞き手が飽きてしまうことがあります。
また、スライドの文量が多いと、聞き手は「スライドを読まされている」という気持ちになってしまい、トークに注意がいかなくなります。
聞き手の集中力を持続させるには、以下の3つのポイントを押さえるようにしましょう。
【ポイント1】ひとつのスライドにおけるトークの時間を適切に管理する
一般的に受け入れられやすいトークの長さは、1枚のスライドにつき30~120秒ほどです。
なお、この30~120秒という時間は、テレビCMの長さと同じです。
ただし、この時間はあくまでも参考程度です。
トークが面白ければ多少長くても問題ありませんが、トークが苦手な人は、上記の時間を目安にしてください。
【ポイント2】トークに緩急をつけることを踏まえて構成を考える
眠くなるトークの原因は、緩急がついていないことです。
緩急をつけるには、スピードやリズム、声の大きさなどに気を遣います。
重要なポイントはゆっくりと、あまり重要でない箇所はスピードを上げて話すのがオススメです。
声の大小も、単に大きな声で話せばよいわけではなく、重要な箇所はあえて静かに淡々と話したほうがよい場合もあります。
プレゼンテーションを準備する際は、トークに緩急をつけることも考えながら構成を考えましょう。
【ポイント3】スライドの文字量を調整する
スライドの文量が多いと、聞き手は「スライドを読まされている」という感覚になってしまい、トークに注意がいかなくなります。
トークとスライドの文量とのバランスを考えながら、1枚のスライドに文字を詰め込みすぎないようにしましょう。
4.事実と主観を分けて伝える
プレゼンテーションに説得力をもたせるには、どの内容が「事実」で、どの内容が「主観」かをしっかりと伝えることが大切です。
「事実」とは確認可能なデータや現実に起きた出来事など、真偽がはっきりした情報で、客観的事実でもあります。
一方、「主観」とはプレゼンターならではの意見や見解を指します。
▼事実の例
● 昨年度の売上は前年比で12%成長しました。
● 国連の報告によると、気候変動により海面が毎年上昇しています。
▼主観の例
● 昨年度の顧客満足度は、私としては高かったと感じています。
● 私はAIが発展することにより、社会全体の満足度が向上すると考えています。
事実だけを列挙したプレゼンテーションは、単なる情報共有となり、共感を得にくい内容になってしまいます。
一方、主観ばかりのプレゼンテーションは、客観的なデータが不足していることで説得力が乏しいと感じられる恐れがあります。
よって、事実と主観のバランスをとりながら内容を組み立てましょう。
事実を伝える際は、可能な限りデータによる裏付けをし、断定的な表現で伝えます。
その際、データの信頼性が肝となります。
一方、主観を述べる際は「私としては~」「私が思うには~」といった表現を使い、自分の意見や見解であることを示します。
そのうえで、その主観が生まれるに至った根拠となる情報も提示し、思い付きの意見ではないことを伝えます。
そうすれば、聞き手の中に納得感が醸成され、共感を得やすくなります。
5.PREP法を意識し、結論から伝える
PREP法とは、Point(要点=結論)、Reason(理由)、Example(例)、Point(要点=結論)という4つの言葉の頭文字を取って名付けられた構成法です。
PREP法では、最初に「結論」を伝え、次に結論に至った「理由」を示します。
その後「具体例」や「補足」を伝え、最後にもう一度「結論」をもってきます。
そうすることで、「何を伝えたいのか?」が明確になり、聞き手の負荷が減ります。
「起承転結」を意識しながらプレゼンテーションをする方もいますが、起承転結では結論に至るプロセスが長く、聞き手の集中力がもたない場合があります。
聞き手の集中力を持続させるには「PREP法」を用いたほうがよいでしょう。
以下はPREP法を使えていない例と、使ってみた場合の例です。
要点の伝わりやすさにどんな差があるかを感じてみてください。
▼PREP法を使えていない例
AIは様々なコンテンツのバリエーションを提案してくれるため、人間の想像を超えたアイデアをくれることがあります。それによって、コンテンツ制作の可能性は飛躍的に高まりました。よって、AIをコンテンツ制作に取り入れることはオススメです。
▼PREP法を使ってみた例
P・・・AIをコンテンツ制作に取り入れましょう。
R・・・なぜなら、コンテンツ制作の可能性が飛躍的に高まるからです。
E・・・例えば、AIは様々なコンテンツのバリエーションを提案してくれるため、人間の想像を超えたアイデアをくれることがあります。
P・・・よって、AIをコンテンツ制作に取り入れることはオススメです。
6.大事なことは反復して伝える
プレゼンテーションのコアとなる「キーメッセージ」は、何度も反復して伝えてください。
またその際、表現を微妙に変えながら伝えることもオススメです。
様々な表現を用いて繰り返し伝えることで、聞き手を飽きさせず、要点や論旨をしっかりと把握してもらえます。
長いプレゼンテーションの場合、聞き手の記憶力には限界があります。
例えば前半でどれだけよいことを伝えたとしても、後半になって、聞き手が前半の内容を忘れてしまうこともあります。
よって、大事なことは何度も反復して伝えることが大切です。
▼伝えたい論旨を表現を変えて伝える例
● AIと人のコラボレーションこそが重要です。
● AIと人との共創こそが大切です。
● AIと人とのシナジーにこそ可能性があります。
● AIと人間が手を組むことで生まれる新しい世界があります。
● AIは人にとってのパートナーなのです。
7.現在地をこまめに伝える
「今、何の話をしているのか?」「この話は、この先どう展開していくのか?」がわからないと、聞き手は不安になってしまいます。
聞き手を不安にさせないよう、今話しているのはプレゼンテーション全体のどの部分なのか、この先どんな話につながっていくのかを常に把握してもらえる状態を作りましょう。
そのためには、プレゼンテーションの全体像を伝えることと、要所要所で「ブリッジ」を入れることが大切です。
ブリッジとは以下のような、話と話をつなげる接続フレーズです。
▼ブリッジの例
● ここまではAIの可能性について話してきました。ここからは、AIが実際にどのように活用されているのかの事例を紹介していきます。
● 以上、AIの可能性について解説しました。ここで多くの方は、AIの実際の活用法について知りたいと思われたでしょう。安心してください、続けてAIの活用事例について取り上げていきます。
上記のようなブリッジを入れることを意識して、プレゼンテーションを組み立てましょう。
また、プレゼンテーションの冒頭では目次やアジェンダ(議題のリスト)を提示します。
目次となるスライドを各セクションの終わりで都度提示すれば、聞き手はプレゼンテーションの現在位置がわかり、全体の流れを把握しやすくなります。
8.問いを交えて、聞き手が考えるきっかけをつくる
人は質問されると、考えを巡らせ答えたくなるものです。
プレゼンテーションの中に、聞き手が答えやすい質問を適度に入れてみましょう。
答えを考える過程で、プレゼンテーションの内容にさらに没頭してもらえるだけでなく、知的興奮も刺激できます。
質問を投げかける際は、以下2つのコツを意識しましょう。
1.プレゼンテーションの内容を掘り下げ、新たな気づきにつながる質問にする
例えば、以下のようにプレゼンテーションに問いを加えることで、聞き手の中に気付きを生み、理解を促進できます。
▼気づきにつながる質問の例
AIは機械学習によって成長します。
しかし、もし機械学習となるデータの信頼性に疑念が生じた場合はどうなるでしょう?
機械学習の元となる教師データは信頼できると断言してよいものでしょうか?
皆さんはどう考えますか?
2.クローズドクエスチョンではなく、オープンクエスチョンを用いる
クローズドクエスチョンとは「はい」や「いいえ」での回答や、1~5番の中から選ぶといった特定の選択肢からの回答を求める質問です。
一方、オープンクエスチョンとは、単に「はい」や「いいえ」では答えられず、自由な回答を求める質問を指します。
プレゼンテーションで用いる質問では、クローズドクエスチョンではなく、できるだけオープンクエスチョンを用いましょう。
▼クローズドクエスチョンの例
AIが進化することで、コンテンツ制作の現場はラクになると思いますか?「はい」「いいえ」で答えてください。
▼オープンクエスチョンの例
AIが進化することで、コンテンツ制作の現場にはどのような影響が出ると思いますか?皆さんの意見を聞かせてください。
オープンクエスチョンを投げかけることで、聞き手はより深く思考できるようになります。
それにより、プレゼンテーションの満足度も高まるでしょう。
ただし、オープンクエスチョンは聞き手に思考の負荷を強いることがあります。
よって、オープンクエスチョンを主軸にしながらも、クローズドクエスチョンも交えて、聞き手とのコミュニケーションを深めましょう。
また、質問を投げかけた後は、聞き手からの回答をその後のトークに反映できるとなおよいでしょう。
トークの中に聞き手の回答内容が反映されると、聞き手は「自分の意見が尊重されている」と感じ、プレゼンテーションに「参加している」という実感を得やすくなります。
聞き手自身が参加していると感じることで、より主体的に内容を理解しやすくなります。
▼聞き手の回答を反映する例
先ほど、AIがコンテンツ制作の現場にもたらす影響について質問しました。
皆さんから様々なご回答をいただきましたが、山田さんが仰っていたように、「結局のところAIはツールに過ぎず、コンテンツを作る主体は人間である」という意見は、まさにここからお話しする内容とシンクロします。
9.身近な「事例」や「たとえ表現」を用いて理解しやすくする
難しい概念を説明するときは、聞き手にとって身近な「事例」や「たとえ表現」を使うとわかりやすくなります。
身近な例やたとえを用いた例
● どれだけ受験勉強をがんばっても、勉強で使った教科書の内容が間違っていたり、内容が偏っていると、受験に合格できないですよね。AIもそれと同じです。どんな教科書で学ぶかが大事で、AIによって性能の差が出るとすれば、元となる教科書、すなわち教師データが大きく影響するのです。
● 健康的でバランスのよい食事を続けないと、肥満体型になってしまい、フットワークが悪くなりますよね。AIもそれと同じで、単に教師データを大量に食べればいいわけではないんです。食べる意味のある、整理された教師データこそが必要です。
10.プレゼンテーション終了後の行動を提案する
プレゼンテーションでは、終了後に聞き手に実行してもらいたい行動を具体的に提案します。
繰り返しになりますが、プレゼンテーションの目的は「聞き手の行動を促すこと」です。
聞き手の行動を喚起するには、以下の4点を意識して提案しましょう。
1.行動内容を具体的に伝える
どんな行動をとればよいかを、具体的かつ明確に伝えましょう。
「明日までにWebサイトのここを改善してください」「まずは体験版をダウンロードしてみてください」といった具体的な行動を示すと、聞き手は何をすべきかを理解しやすくなり、実行してもらえる可能性も高まります。
2.カンタンに実行できることを伝える
できるだけシンプルでカンタンに実行できる行動を提案しましょう。
実行が困難で時間がかかる行動は、聞き手が実行するのをためらい、結局何も行動してもらえない事態になりがちです。
できるだけハードルを下げ、カンタンかつすぐに実行できる行動を提案しましょう。
3.行動によって得られるメリットを強調する
行動を提案するだけでなく、行動することで聞き手にどのようなメリットがあるのかを強調しましょう。
その場合、すぐに効果が感じられるような短期的なメリットと、中長期的なメリットの両方を伝えます。
4.行動後のフォローアップ体制を準備する
聞き手が実際に行動に移した際、その行動の進捗を聞いたり、行動を支援したりするようなフォローアップ体制を準備するとよいでしょう。
フォローアップ体制があれば、聞き手は頼れるサポーターを得たと感じ、積極的に行動に移せるようになります。
プレゼンターが直接フォローアップするだけでなく、聞き手(プレゼンの参加者)同士がお互いに行動の過程を報告し合えるようなコミュニティを立ち上げるのもオススメです。
11.質疑応答の時間を設ける
プレゼンテーションの中に質疑応答の時間を設けると、聞き手の疑問を払拭できるだけでなく、聞き手との距離を縮められます。
プレゼンテーション後の質疑応答でも問題ありませんが、オススメはプレゼンテーションの「途中」で質疑応答の時間を設けることです。
聞き手の中に疑問が浮かんでいた場合、その疑問を抱えたままでは、プレゼンテーションの内容を十分に理解できなくなります。
よって、プレゼンテーションの「途中」で質疑応答の時間を設けることで、聞き手の中に浮かんだ疑問を早期に払拭することを目指します。
また、聞き手から貴重な意見を得られた際は、その後のプレゼンテーションの構成を変更することもできます。
ここまで、プレゼンテーションの「準備編(企画構成編)」として、プレゼンテーションの企画構成を考えるうえで役立つ11のポイントを解説してきました。
続いて、「スライド作成編」として、スライドの作成に役立つノウハウをお伝えします。
2.スライド作成編
プレゼンテーションのスライド作成では、以下の3点を意識しましょう。
- 視覚的にわかりやすいスライドをつくる
- 必要最低限のデザイン要素を用いる
- トーク内容を想定しながらスライドを練り上げていく
この3つのポイントをさらに深く取り上げたのが以下の記事です。
実際のスライドの作例とともに、スライド作成の流れやコツを細かく解説しています。
スライド作成のノウハウをより詳細に知りたい方は、以下の記事もお読みください。
ここからは上記で取り上げた3つのポイントについて、大まかに解説していきます。
1.視覚的にわかりやすいスライドをつくる
視覚的にわかりやすいスライドを作るには、1枚のスライドに情報を詰め込み過ぎないことが大切です。
スライドで伝えたい情報を絞り、基本的には1スライド1メッセージを徹底しましょう。
この1メッセージとは、文章を1行だけにするという意味ではなく、スライドを通して伝えたい主題をひとつにするということです。
2.必要最低限のデザイン要素を用いる
スライドのデザインはできるだけシンプルにし、余計なデザインや装飾などによって伝えたいメッセージがぼやけないようにしましょう。
極論を言えば、スライドのデザインは文字だけでも成立します。
もちろん、イラストや図解といったビジュアル要素が入っているほうが聞き手の理解が進むことは多くあります。
しかし、イラストや図解にこだわりすぎた結果、スライドに記載する言葉や文章が弱くなってしまうと本末転倒です。
また、安易にアニメーションや視覚効果を使ってしまうと、プレゼンテーション全体が陳腐に見える場合もあります。
何より、スライドは作り込めば作り込むほど時間がかかるため、プレゼンテーションの準備やリハーサルに十分な時間を取れなくなってしまう場合もあります。
スライドはあくまでもプレゼンテーションを補助する脇役であると認識し、主役ではないことを知っておきましょう。
3.トーク内容を想定しながらスライドを練り上げていく
自分がどんなトークをするかを想定しながらスライドを練り上げていきましょう。
トークに関係ないスライドを作る必要はありません。
スライドはあくまでもトークを補助する脇役です。
どのようなスライドならトークしやすいかを考えながら、構成や内容を考え抜きましょう。
スライドを作る際は、トークの中で最も力を入れて伝えたいメッセージを重点的に反映しましょう。
トークの力強さとスライド内に書かれたメッセージの強さを一致させるのが重要です。
ここまでの「スライド作成編」では、スライド作成のポイントを大きく3つに分類して解説してきました。
より詳細なスライド作成のノウハウが知りたい方は、ぜひ以下の記事を参照してください。
続いて、プレゼンテーションを構成する最も重要な要素、トークのノウハウについて解説していきます。
3.実演編(トーク編)
プレゼンテーションではトークが命と言っても過言ではありません。
トークにこそ、プレゼンターの熱量が宿るからです。
また、事前に作成したスライドはプレゼン中に変更するのは難しいですが、トークであれば、聞き手の反応を見ながら柔軟に調整できます。
そのため、トークを自由自在にコントロールできる力こそ、プレゼンテーションの成功に不可欠です。
この実演編(トーク編)では、プレゼンテーションの品質を引き上げるトークのノウハウを12のトピックに分けて解説していきます。
- 自信をもって話す
- スクリーンを極力見ず、目線は聞き手に向ける
- 「ペースメーカー」を見つける
- 聞き手の反応に合わせてトークを調整する
- 「えーと」や「あのー」といったフィラーを入れない
- 事前に用意した原稿をそのまま読み上げない
- 聞き手の名前を呼んで巻き込む
- ユーモアやサプライズ要素を取り入れ、余白をつくる
- ただの自慢話に聞こえないようにする
- ボディランゲージ(身振り手振り)に気を配る
- 外見や話し方に気を配る
- 「準備不足でした」という言い訳をしない
1.自信をもって話す
プレゼンテーションには不安や緊張がつきものです。
だからこそ、自信をもって楽しそうに話すことを意識してください。
自信のないプレゼンターのトークは、聞き手を不安にさせます。
もし、人前で話すことを恥ずかしいと思っているのであれば、恥ずかしいと思っている姿を見せることこそ恥ずかしいと思い直してください。
聞き手はプレゼンターが恥ずかしいと思っていようがいまいが、プレゼンテーションの内容にしか興味がありません。
過度な自意識に囚われることなく、主役はプレゼンテーションの内容なのだと考えるようにしてください。
2.スクリーンを極力見ず、目線は聞き手に向ける
緊張していると、聞き手のほうに目を向けづらく、ついスクリーンばかり見てしまいがちです。
しかし、スクリーンばかり見てしまうと、あなたがどのような表情で話しているかが聞き手に伝わりづらくなります。
その結果、自信がないように見え、トークの説得力が弱まってしまいます。
また、聞き手と目を合わさないことで、聞き手の反応が読み取れず、共感を生むプレゼンテーションの実現が難しくなるでしょう。
スクリーンを見ずに聞き手のほうを見ながら話すためには、スライドの内容をしっかりと覚えておくことがベストです。
また、PowerPointの登壇者モードのように、スライドを出力するPC側にスライドの内容を投影しておくのもよいでしょう。
ただしその場合も、PCの画面に映ったスライドを見続けるのではなく、基本は聞き手に目線を向け、PCの画面は時々見る程度に抑えてください。
また、事前に用意した原稿を読み上げないようにすることも大切です。
原稿を読み上げようとすると、視線が原稿のほうに固定されてしまい、聞き手に目を向ける機会が失われてしまいます。
3.「ペースメーカー」を見つける
聞き手の中には、プレゼンテーションの内容にポジティブな反応を示してくれる人がいるはずです。
トークの内容にうなずいてくれたり、興味深そうな視線を向けてくれたり、メモを取ってくれたりする人たちは、あなたのプレゼンテーションの応援団です。
そのように好意的な反応をしてくれる人たちを見つけたら、「ペースメーカー」とみなし、その人たちの反応に合わせてプレゼンテーションを展開していきましょう。
なぜなら、ペースメーカーのポジティブな反応は、周囲にも伝播していくからです。
また、特定の人に語りかけるつもりで話すと緊張も和らぎます。
プレゼンテーションが始まったら、ペースメーカーとなり得る人を見つけられるよう、落ち着いて会場全体を見渡し、聞き手の反応を観察してみましょう。
4.聞き手の反応に合わせてトークを調整する
プレゼンテーションを始めたら、ペースメーカーを中心に、聞き手の反応を注意深く観察しましょう。
専門用語を用いたり複雑な概念を説明したりしたときなどに、聞き手が困惑した表情を浮かべたり、首をかしげたりしたら、すぐに補足説明を入れましょう。
また、聞き手の反応が薄い内容は、そのトピックが聞き手にとってあまり魅力的でない可能性があります。
その場合、その箇所を思い切って簡略化するか、割愛することを考えてみてください。
逆に反応が良ければ、そのトピックをさらに詳しく掘り下げることで、より熱心に話を聞いてもらいやすくなります。
5.「えーと」や「あのー」といったフィラーを入れない
「えーと」や「あのー」といった間延びを伴う言葉をフィラーと言います。
何を言うか考える時間をつくるために、無意識に出やすいつなぎ言葉です。
意味をなさない言葉なので、頻繁に使うとノイズになり、プレゼンテーションが聞き苦しくなってしまいます。
またフィラーが多いと、聞き手から「話す内容が定まっていないのだろうか」と不安に思われる場合もあります。
フィラーを減らすためには、プレゼンテーションの内容をしっかりとインプットし、流れるようにトークできるよう準備を行いましょう。
ただし、フィラーは無意識に発していることが多いため、自分では気づきにくいことが多いです。
そのため、リハーサル時に自分のトークを録音し、フィラーの出現回数をチェックしてみるのがオススメです。
フィラーをよく使っていることがわかったら、意識的にフィラーを減らして話す練習をしましょう。
また、落ち着いてゆっくり話すことも、フィラーを減らすのに有効です。
プレゼンテーション中に、少しくらい沈黙があっても構いません。
適度な沈黙は、聞き手に思考の余地を提供し、プレゼンテーションへの集中力を高める効果があります。
まずは落ち着いてゆっくり話すことを心がけましょう。
6.事前に用意した原稿をそのまま読み上げない
プレゼンテーションに不慣れな場合、つい、事前に用意した原稿を読み上げたくなるものです。
しかし、何かを読みながら話すと、単調なトークになりやすく、聞き手の反応に合わせた柔軟なトークができなくなります。
その結果、聞き手の心に響かないプレゼンテーションになってしまいます。
完璧かつ正確に話すよりも、多少言葉に詰まったとしても、人間味のあるトークの方がかえって思いが伝わります。
7.聞き手の名前を呼んで巻き込む
聞き手に対して、名前で呼びかけることによって、聞き手をトークに巻き込みやすくなります。
聞き手をトークに巻き込むことで、ライブ感が高まります。
可能であれば、事前に聞き手の名前を確認し、プレゼンテーションの中で呼びかける相手を決めておきましょう。
聞き手の名前がわからない場合は、「そこの何度もうなずいてくださっている方」「私の前でニコニコしてくれている方」というように呼びかけるのもよいでしょう。
またプレゼンテーションの内容によっては、「皆さん」と言うよりも「私たちは」と言ったほうが、プレゼンターと聞き手との絆や一体感を生むことができます。
8.ユーモアやサプライズ要素を取り入れ、余白をつくる
トークの合間にユーモアやサプライズ要素を取り入れることで、聞き手の疲れを和らげ、集中力の低下を防げます。
具体的には、聞き手が思わず笑ってしまうような面白エピソードを挟んだり、予想外のサプライズ演出を加えます。
特にサプライズ要素は、聞き手の眠気を吹き飛ばす効果があります。
思いがけない事実を明かす、驚きのゲストの登場、意表をつく演出などを活用してみてください。
こうした工夫はプレゼンテーション全体の高揚感を高め、会場を盛り上げるのに役立ちます。
9.ただの自慢話に聞こえないようにする
自分の成功体験を共有する際は、ただの自慢話と受け取られないよう、その経験談が聞き手にとってどのように役立つのかを示しましょう。
聞き手はプレゼンターの成功事例を知りたいとはいえ、プレゼンターの語り口によっては、鼻につくと思われることがあります。
そうならないよう、成功体験だけでなく、失敗談や苦労したことについても語りましょう。
逆境から得た教訓はリアリティがあり、聞き手の共感を呼びやすくなります。
10.ボディランゲージ(身振り手振り)に気を配る
ボディランゲージを用いれば、トークで伝えたい内容がより熱量を帯びます。
身振り手振りをうまく活用し、全身でメッセージを伝えることを意識しましょう。
大事な内容を話すときは手を広げたり、拳を強く握ったりするのも効果的です。
また、視線を動かし、会場にいる人全員を見るようにするのも、トークの内容に自信を感じさせるボディランゲージです。
11.外見や話し方に気を配る
人と人のコミュニケーションは、主に「視覚情報」「聴覚情報」「言語情報」で成り立っています。
「視覚情報」とは、目で捉える情報、つまり「見た目」です。
人が他人を評価するときは、相手の「外見」が大きな役割を果たしています。
そのため、プレゼンテーションを行う際は、表情や身振りだけでなく、髪型や服装にも気を配り、視覚情報を最大限に活用することが重要です。
続いて「聴覚情報」とは、耳で捉える情報です。
プレゼンターの話し方や声のトーンが該当するため、聞き手を不快にさせない話し方を習得することが大切です。
先述した「えーと」や「あのー」といったフィラーを減らすことも意識しましょう。
そして最後の「言語情報」はトークの内容を指します。
メラビアンの法則の割合に当てはまれば、言語情報(トークの内容)の重要度は7%となりますが、聞き手がプレゼンテーションの内容に集中した場合、むしろトークの重要度は飛躍的に高まります。
ただし、聞き手がトークの内容に集中するには、外見や話し方に違和感をおぼえないことが条件です。
そのため、外見や話し方にはできるだけ気を配るようにしてください。
12.「準備不足でした」という言い訳をしない
プレゼンテーション直前まで資料をブラッシュアップしたい、というプレゼンターは多くいます。
しかし、仮に納得のいく資料が完成しなかったとしても、「準備不足だった」と述べることは避けましょう。
そのような発言は、直前まで準備を怠っていたと誤解される恐れがありますし、聞き手が「準備不足のプレゼンテーションを聞かされるのか」とネガティブに捉える可能性があります。
たとえ満足のいく準備ができなかったとしても、そのことには触れず、堂々とプレゼンテーションを行いましょう。
以上、「準備編(企画構成編)」「スライド作成編」「実演編(トーク編)」という3つのステップに分けて、プレゼンテーションを成功させるノウハウについて述べてきました。
ここからは、プレゼンテーションの満足度をさらに高めるための工夫について取り上げていきます。
聞き手の満足度をさらに高める4つのアクション
聞き手の満足度を上げるには、プレゼンテーションの内容以外での工夫も必要です。
ここからは、聞き手の満足度向上につながる4つのアクションを紹介します。
1.プレゼンテーション中に簡易ワークショップの時間を設ける
2.次のアクションへ進みたい人向けのプランを用意する
3.スライドを迅速に共有する
4.振り返り用として、当日の動画を共有する
1.プレゼンテーション中に簡易ワークショップの時間を設ける
プレゼンテーションの中で、簡易的なワークショップを実施することで、聞き手は能動的にノウハウを習得できます。
また、ワークショップの成果物を参加者同士でシェアすれば、参加者同士の交流も促せます。
ワークショップを実施する際は、以下のポイントを意識してください。
1.明確な目的を立てる
ワークショップを実施する目的を明確にし、参加者に伝えましょう。
目的を明確にすることで、参加者はワークショップを通じて何を学び取るべきかを理解できます。
2.時間をしっかり管理する
ワークショップの時間を厳密に管理しましょう。
ワークショップが長すぎると、その後のプレゼンテーションで伝えられるノウハウが限定的になり、満足度が下がる可能性があります。
3.カンタンに取り組める内容にする
ワークショップの内容は取り組みやすいものにしましょう。
複雑すぎる内容は参加者の自信を失わせ、その後のプレゼンテーションを聞く姿勢にも影響が出てしまいます。
4.参加を積極的に促す
ワークショップは、参加者が能動的に参加できることが大切です。
気後れしている参加者がいれば積極的にサポートし、参加への意欲を引き出しましょう。
5.フィードバックの時間を設ける
ワークショップの終了後は、フィードバックの時間を設けましょう。
参加者の取り組みを評価し、学びを振り返る機会を提供します。
フィードバックの時間は、参加者の成長を促し、より意義深いワークショップ体験となります。
2.次のアクションへ進みたい人向けのプランを用意する
プレゼンテーションで得た学びをさらに深めたいと考えている人のために、ネクストステップとなるプランを用意しておきましょう。
●製品やサービスを申し込む窓口を案内する
プレゼンテーションで紹介した製品やサービスに興味をもった参加者に対して、申し込み手続きをスムーズに進めるための窓口を案内します。
●コミュニティを用意する
参加者同士が情報交換や学びを共有できるコミュニティを設けましょう。
オンラインフォーラムやSNSグループなど、参加者が継続的につながれる場を提供することで、学びの深化や新たな交流の機会を提供します。
●学びをより深められるプログラムへの参加を促す
プレゼンテーションの内容に関連したセミナーや、研修プログラムへの参加を促しましょう。
参加者に追加学習の機会を設けることは、学びを継続する意欲を喚起します。
3.スライドを迅速に共有する
プレゼンテーション後は、参加者の記憶が鮮明なうちにスライドを共有しましょう。
スライドを早めに共有しておけば、参加者はプレゼンテーションの内容を復習しやすくなります。
資料を共有する際はPDF形式での配布がオススメです。
PDFなら、資料のレイアウトが崩れることなく、異なるデバイスや環境であってもスムーズに閲覧できます。
また「Adobe Acrobat オンラインツール」の「PDFの圧縮機能」を使えば、PDFのファイルサイズを小さくすることができ、メール添付やアップロードがしやすくなります。
スライドを共有するタイミングは、プレゼンテーション後だけでなく、プレゼンテーションの前でも構いません。
ただし、プレゼンテーションの前に共有すると、いわゆるネタバレの状態になってしまうため、プレゼンテーションの新鮮さが弱まり、聞き手の興味や集中力に影響が出る場合があります。
4.振り返り用として、当日の動画を共有する
プレゼンテーションの模様を収録した動画を共有するのも、参加者に内容を振り返ってもらう上で効果的です。
動画が長時間になった場合は、特定のトピックから再生できるように、動画のタイムスタンプを追加し、ショートカットリンクを用意するとよいでしょう。
また、プレゼンテーション中に補足しきれなかった内容を、副音声として動画に追加収録するのもオススメです。
上記の4つのアクションを意識すれば、プレゼンテーションの満足度はさらに高まります。
続いては、最後のノウハウとして、プレゼンテーションで失敗しないための3つの心がけについて取り上げます。
プレゼンテーションで失敗しないための3つの心がけ
プレゼンテーションで失敗しないためには、以下の3つの心がけが重要です。
1.本番と同じ環境で事前にリハーサルをしよう
2.自己評価や他者からのフィードバックを活用し、改善点を見つけよう
3.リラックスした状態でプレゼンテーションにのぞもう
それぞれ解説していきます。
1.本番と同じ環境で事前にリハーサルをしよう
当日、どんなプロジェクターやマイクを使うか、会場の広さはどれくらいかなど、事前に情報収集し、できるだけ同じ環境でリハーサルをしておきましょう。
オンラインでのプレゼンテーションの場合は、当日の回線速度が問題ないかもチェックしておきます。
2.自己評価や他者からのフィードバックを活用し、改善点を見つけよう
プレゼンテーションの質を高めるためには、自己評価と他者からのフィードバックを活用し、改善点を明確にすることが重要です。
リハーサルが終わったらすぐに自己評価を行い、良かった点と改善すべき点を見つけましょう。
プレゼンテーションの様子を録画し、見返すこともオススメです。
また、他者からもフィードバックをもらうために、プレゼンテーションを実施した後は必ずアンケートを取りましょう。
他者からの評価を受けるのは怖いと思うかもしれませんが、客観的なフィードバックは、自分では気付けない改善点を見つけるために有用です。
3.リラックスした状態でプレゼンテーションにのぞもう
プレゼンテーションを成功させるためには、リラックスした状態で臨むことが大事です。
過度な緊張は聞き手にも伝わり、聞き手も緊張しながら聞くという悪循環を生み出します。
どうしても緊張してしまうという場合は、本番前に深呼吸や軽いストレッチをしてみましょう。
深呼吸は心拍数を落ち着かせ、ストレッチは筋肉の緊張を和らげます。
リラックスするには、完璧なプレゼンテーションをする必要はないという意識も大切です。
プレゼンテーションは内容を伝えることが目的であり、パフォーマンスの完璧さは求められていません。
完璧さを追い求めることはせず、自分らしさが伝わるようなプレゼンテーションを心がければ、緊張は自ずと和らぎます。
自信をもって臨み、プレゼンテーションを楽しみましょう。
プレゼンテーション資料の共有は「Adobe Acrobat オンラインツール」を活用しよう
プレゼンテーションで使うスライド資料を配布する際は、PDF形式がオススメです。
PDFなら、資料のレイアウトが崩れることなく、異なるデバイスや環境であってもスムーズに閲覧できます。
「Adobe Acrobat オンラインツール」を使えば、PowerPointで作られたスライドをオンライン上ですぐにPDFへ変換できます。
また、メール添付やファイル共有の際に役立つ圧縮・軽量化もカンタンです。
Adobe Acrobatの有料プランを契約している方なら、利用は無制限。
有料プランを契約していない方でも、30日ごとに2回まで無料でオンラインツールをお使いいただけます(2023年6月現在)。
Acrobat オンラインツールには20を超える機能が用意されています。
ぜひ以下のリンクからチェックしてみてください。
● Adobe Acrobat オンラインツール 総合TOP
Acrobat オンラインツールの20を超える機能を確認できるページです。
PowerPoint形式のファイルをPDFファイルに変換できます。
Word形式のファイルをPDFファイルに変換できます。
PDFをJPEGやPNG画像に変換できます。
画像に変換することで、Webページに埋め込みやすくなります。
複数のPDFを結合し、ひとつのPDFにまとめられます。
PDFの中から、不要なページを削除できます。
PDFのページ順序を入れ替え、構成を変更できます。
PDFに、新しくページを追加できます。
また、Acrobat オンラインツールの使い方については、以下の記事でも詳しく解説しています。
はじめてのAdobe Acrobat オンラインツール完全ガイド(概略版)
プレゼンテーション用の資料作成に使える「Adobe Acrobat オンラインツール」を用いて、プレゼンテーションの準備をスムーズに進めましょう。
https://milo.adobe.com/libs/img/mnemonics/svg/acrobat-pro-64.svg
ぜひAdobe Acrobatオンラインツールをお試しください
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